サイバー犯罪とコンピュータ・フォレンジック

コンピュータ/ネットワークに関わる犯罪は、サイバー犯罪またはコンピュータ犯罪と呼ばれることがあります。コンピュータは犯罪に使われることもあれば、犯罪のターゲットにされることもあります。コンピュータ・フォレンジックの主な目的は、犯罪が行われた後に、コンピュータやその他のデジタルメディアからデジタル証拠を見つけ出すことです。コンピュータ・フォレンジックは、サイバー犯罪の解決に広く用いられていますが、他の犯罪にも同様に適用できます。

サイバー犯罪とは？

サイバー犯罪またはコンピュータ犯罪とは、コンピュータやネットワークに関わる犯罪を指します。サイバー犯罪では、コンピュータが犯罪に使われることもあれば、犯罪のターゲットとして使われることもあります。サイバー犯罪は、他人や組織の個人情報や機密情報を入手することを目的としており、ハラスメントや麻薬取引などのサイバー犯罪に加え、著作権侵害や児童ポルノ事件などの重大事件につながる可能性があります。コンピュータを利用した犯罪の例としては、サイバーストーキング（電子メディアを利用して個人を追跡する）、詐欺やなりすまし、情報戦（情報を利用して競争相手を搾取する）、フィッシング詐欺（ユーザー名やパスワードなどの機密情報を取得しようとする）などが挙げられます。

コンピュータ・フォレンジックとは？

コンピュータ・フォレンジックは、犯罪が行われた後に、コンピュータやその他のデジタルメディアからデジタル証拠を見つけ出すことに重点を置いています。コンピュータ・フォレンジックは、サイバー犯罪の解決に広く用いられていますが、他の犯罪にも同様に適用できます。コンピュータ・フォレンジックは、デジタルメディア上で何が起こったのか、それらの行為の責任者は誰なのかを体系的に調査するものです。コンピュータシステムから証拠を抽出するためには、大きく分けて「取得」「分析」「報告」の3つのステップがあります。これらのステップの結果は、刑事訴訟において証拠として使用することができます。法廷に提出されるコンピュータ・フォレンジックの証拠は、真正で、信頼性が高く、認められるものでなければなりません。コンピュータ・フォレンジックは、1980年代半ばから証拠として用いられるようになり、クロスドライブ解析（複数の記憶装置から見つかった情報を関連付ける）、リアルタイム解析（RAM内のデータなどリアルタイムに復元する）、削除ファイルの復元などの手法が広く用いられています。コンピュータ・フォレンジックの調査を容易にするために、オープンソースや商用のソフトウェア・ツールが数多くあります。

サイバー犯罪とコンピュータ・フォレンジックの違いは何ですか？