\r\n\r\n
Excelで小数点を削除して値を短くするには、いくつかの方法があります。今回は、TRUNC関数の使い方と、他の手法との違いを説明します。
TRUNC関数は、数値を指定した小数点以下の桁数で切り捨てる。TRUNCが他の小数点以下の桁数を削除する関数と異なる重要な点は、TRUNC関数が値を丸めないことである。TRUNCを使って4.68という値からすべての小数を取り除くと、結果は4となる。
TRUNC関数は、2つの情報を必要とします。
=TRUNC(number, [digits])数値は切り捨てる値である。数値は、値を切り捨てる際の桁数である。数値部分は任意であり、答えがない場合はTRUNCにより小数点以下はすべて削除される。
TRUNC関数の例をサンプルデータで見てみましょう。次の例では、次のTRUNC関数を使用しています。
=TRUNC(A2)切り捨てる桁数を指定しない場合、すべての小数点以下の桁数が削除されます。
セルA2の値からわかるように、TRUNC関数は丸めを一切行わず、単に数値を411に切り捨てています。
別の例を見てみましょう。今回は、値を小数点以下2桁にします。
=TRUNC(A2,2)TRUNC関数に小数点以下を表示するように指示した場合、追加された小数点以下は表示されません。
以下の例では、小数点以下2桁まで切り捨てています。
=TRUNC(A2,2)セルA4の値は小数点以下2桁になりますが、A2、A3の値はすでに小数点以下2桁になっているので変わりません。
小数点以下が2つ表示される場合は、強制的に表示されるようにセルの書式を設定する必要があります。
TRUNCの便利な例は、Excelの日付と時刻のスタンプから時刻を削除することです。
次のような日付とタイムスタンプがあるとして、1つの列の日付だけを分析したいとします。
以下の計算式で時間を削除します。
=TRUNC(A2)時刻は削除されましたが、結果のセルは依然として日付としてフォーマットされるだけでよいのです。
これは珍しい手法ですが、TRUNC関数が数値引数に負数を受け付けることも知っておくとよいでしょう。負の数を使用した場合、数式は小数点の左側で数値を切り捨てます。ただし、桁数は変わりません。ゼロに置き換わります。
次の例を見てみましょう。
=TRUNC(A2,-1)それぞれの例で、小数点の左から削除した数字を0に置き換えていることがわかります。
Excelで小数点を削除する方法はいくつかありますが、そのほとんどは何らかの丸めを適用しています。TRUNC関数の利点は、値を丸めず、単に指定した小数点以下の桁数を短くすることです。