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プラトンvs.ソクラテス
プラトンとソクラテスという二人の哲学者は、その哲学的な概念や思想に違いを見せていた。プラトンとソクラテスの大きな違いのひとつは、プラトンが肉体よりも人間の魂を大切にしたことだ。一方、ソクラテスは魂についてあまり語っていない。
ソクラテスは常に不正よりも正義を唱えた。何事も、それなりの機能があって、それで初めてベストが尽くせるのだと。例えば、ソクラテスなら「目の機能は見ることだ」と言うだろう。さらに、剪定鋏は屠殺用よりも剪定用に適しているという。
ソクラテスは、すべてのものには、その機能の遂行に直接関係する美徳があると言った。先ほどの例で言えば、目の徳は視力、剪定ばさみの徳は切れ味ということになる。これがソクラテスの哲学である。
一方、プラトンは、不正は正義に勝るという考え方に反論している。プラトンによれば、人にはそれぞれ機能があり、各人が義務を果たすことによって、都市は美徳となりうるのだという。プラトンは人間の機能を熟慮と称している。彼は、統治、介護、生活など他の機能も含めるでしょう。実際、これらの機能は、人が生活するコミュニティと関係しているという。このように、人間機能の概念化がプラトンとソクラテスの大きな違いであるといえる。